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【失業保険】派遣切りされたらすぐ失業保険がもらえます

かずやです。

前回、派遣をクビになった時の行動について記事にしました。

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今日はクビになった時の選択肢の一つ【失業保険】についてちょっと深掘りしましょう。

解雇や、やむにやまれぬ事情で仕事ができなくなった時に助かるのが失業保険。

条件は一応あるけど、意外にすぐ給付されたりします。案外知らない人が多いかも。

まずは一番抑えておきたい以下の点

  • 最短でもらえるスケジュール
  • どのくらい貰えるのか
  • 就業した時にもらえる手当

認定日に気を付ける点として

  • 活動実績の申告
  • 労働の申告

このあたりを記事にしてみます。

あとは、意外に知られていないハローワークの機能についても。

【失業保険】派遣切りされたらすぐ失業保険がもらえます

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広く見ると解雇以外にも貰える要件はありますが、今回は解雇になった場合を前提にしてみます。

失業保険給付の最低条件

  • 週20時間以上の労働
  • 雇用保険を6か月払っている
  • 月の勤務日数が11日以上を半年以上継続

この条件を満たしていて解雇になると待期期間7日で失業保険が給付される。

簡単な話、月11日以上働いていて雇用保険が引かれていたら大丈夫って事です。

離職コードは「2C」複数社での合わせ技でもOK

派遣の意図しない期間満了による失業は離職コード「2C」です。

離職票2の右側の欄にチェックがついています。ここが2Cでないとすぐに貰えない。

例えば2Dになっている場合で事実と違う場合は、意義申し立てができる。その場合は会社に訂正をお願いしましょう。

そして、会社は複数社で合わせて6か月でもOK。

3か月就業の会社が2件でもいいという事。ただし直近の離職理由は2Cでないといけない。

ちなみに2Cの内訳は解雇以外に、病気理由や介護による予期せぬ転居もある。

病気が原因の人も受給できる可能性があるので、一応ハローワークに確認してみるといいと思います。

給付までの日程

結論からいうと、大体1か月から1か月半先くらいかな。離職票がどのくらいで手元に届くかにもよる。

  1. 離職票発行の依頼
  2. 手元に届いたらハローワークへ持っていく
  3. 7日間の待期期間後、説明会に参加
  4. 初認定日まで待期期間の7日を入れて28日

早く貰いたい人は離職票の取り寄せを急いだほうがいい。これが一番時間がかかります。

2020年4月で言うと、

  1. 4/15に離職票を提出
  2. その日から7日間が待期期間
  3. 5/11が初認定日。21日分。
  4. だいたい3日後の5/14くらいに入金される

うまくいって辞めてから1か月半くらい、離職票が来ない場合はハローワークに申請して仮の状態で待期期間をスタートさせることも可能。

離職票がなかなか来ない場合はハローワークに相談してみましょう。

どのくらい貰えるのか?

おおざっぱに言うと、額面月給の6割くらいで考えておくといいです。

月給25万円の人は15万円くらい。

正しい計算式はこれ

退職前の6カ月間の給与総額÷180日×50~80%

所得や年齢によって50~80%のレートが変わるけど大体額面月給の6割から7割で考えておいていいかなって思います。

より正確に知りたいって方はこれ

雇用保険の給付額(失業給付金)の計算 - 高精度計算サイト

だいたい正確な基本手当が出ます。

再就職手当と就業手当

失業保険の給付日数を3分の1以上残した状態で就職すると再就職手当がもらえます。

計算式は以下の通り。

基本日額×残りの日数×60%か70%

3分の2残ってる人は70%で3分の1残ってる人は60%。早めに就職したほうが得って事ですね。

なお、1年以上の就業が認められる人で過去3年以内に再就職手当をもらってない人という条件がある。

更新見込みがある派遣に就業してももらえます。

1年以下の場合は就業手当

期間限定の仕事は就業手当になる。

失業手当が受取れる日数が、3分の1以上45日以上残っている

計算式は以下のとおり。

基本日額×30%×残日数

失業保険は1年の期間内であれば、就業してやめた場合でも改めて申請すると残りの日数がもらえる。

就業手当で日数を消化するのは判断が難しいところ。

認定日の申告

月に1回ある認定日に行かないと失業保険が給付されないので注意。

認定日までに就職活動を2回以上していないと給付されない。

あと、働いた場合も申告しないといけない。

4時間を超える労働とかそれ以下とか色々あるけど、働いたら申告しておけばいいです。

働いた分は、給付から引かれるけど就業したときに戻ってきます。

ハローワークはお金を貸してくれる

前提として失業保険給付との併用はできません。

  • 家賃相当額の給付
  • 生活費の貸付

給付の場合は返済しなくてもいいです。貸付も民間とちがって月5万円程度の収入があれば貸してもらえる。

生活立て直しのための貸付は家の敷金や礼金の面倒まで見てもらえるのだかなり手厚いといえる。

即日お金が必要という事でなければ民間よりもハローワークに相談したほうがいいかもしれない。

日本の社会福祉は手厚い

手っ取り早く知りたい失業保険給付について

  • 解雇、更新されなかった派遣は1か月半くらいで失業保険がもらえる
  • もらえる額はおおよそ、平均月収額面の6割程度
  • 期間は90日以上
  • 早めに就職すると、残日数に応じて再就職手当がもらえる

こんな感じです。失業保険をもらう予定の人は離職票を早く手に入れましょう。これがないとスタートできない。

こうして見ると、再就職手当が結構大きい。働き始めの給料補足には十分すぎる。

失業保険以外の貸付、給付もあります。けっこう手厚いです。これを見ると日本はかなり恵まれているんじゃないかと思う。

ただ、こういう制度は教えてくれないので自分で調べるしかないです。

知ってたら民間のカードローンなんか使わなくて済んだ人もいたかもしれないんだけどなぁ。

最近ではコロナ関係でよく言われる生活苦だけど、失業した人は失業保険があるし別の貸付や給付もあるので即困らないんじゃないかと思う。自治体での福祉関連もあるだろうし。

知ってると知らないでは結構な差が出てしまうのが悲しい所ですね。

メディアだと色々と悲観的な事ばかりいいますが、実は派遣の場合、クビになりやすいのがメリットになる場合もあります。

特に変な就業先にハマってる場合はクビにしてもらったほうがいい。

仕事をしないと驚くほど金を使わなくなるので、額面の6割でも十分生活できますよ。

失業保険をもらいつつ一度落ち着いて、今後の働き方を考えるのもありだと思う。

おわり